南理事長ブログMinami

加齢と妊娠

2021.02.17

卵子の数って知ってますか??

 

 

卵子のもとになる原始卵胞は、生まれる前の胎児期から存在しています。

 

胎児期20週ころに約700万個とピークとなり、生まれる時には200万個まで減っています。

 

この数は、後に増えることはありません。

 

お母さんの子宮の中で一生分の原始卵胞が作られるのです。

 

 

思春期には20~30万個まで減少し、1000個以下になると閉経します。

 

20〜30万個もあれば大丈夫!

と思われた方もいるかもしれません。

 

 

でもね、そうでもないんです。

 

 

通常、月経毎に1つずつ排卵しますが、これは主席卵胞という選ばれた卵であり、それ以外の卵は十分に成長することなく失われていくのです。

1回の月経で約1000個失われるとされています。

35歳になると2〜3万個しか残らないんです。

 

でもってこの残った原子卵胞、年齢と共に老化するんです。

排卵しても染色体異常の割合が増えるんです。

 

つまり、流産する確率がぐっと増えます。

40歳では20〜30%
45歳では30〜50%

です

 

 

【不妊の頻度】

25〜29歳:8.9%
30〜34歳:14.6%
35〜39歳:21.9%
40〜45歳:28.9%

と報告されています。

 

これは不妊の頻度なので生児を得る頻度でいえばもっと下がります。

 

40歳代でご妊娠された芸能人の方々の報道がされるので40歳をこえても普通に妊娠できると思ってる方が案外多いです。

生殖補助医療によっても40歳以降の妊娠率は10%以下です。

 

妊娠適齢期は35歳頃まで

産婦人科では35歳を越えると高齢妊娠とされています。

 

この事実は若い方々に知っていて欲しいです。