尿もれはありふれた症状です
2021.04.23
先日Domani webで尿もれについての記事を書かせて頂きました。
尿もれって、恥ずかしくてなかなか人に相談できないですよね。
ですが、30歳以上の女性の3~4人に1人は尿もれを経験しているとされていて、とってもありふれた症状なんです。
“尿もれで困る”という場合を、医学的には尿失禁といいます。
女性に多いのが、“腹圧性尿失禁”です。
✓咳やくしゃみをした時
✓笑った時
✓重たいものを持った時
✓走ったり飛んだりした時
など、腹圧が上昇した時に尿がもれるのを、腹圧性尿失禁といいます。
30歳以上の方や出産経験のある方であれば、多くの方が経験したことが1度はあるんじゃないでしょうか?
原因は子宮や膀胱、腸などの骨盤内臓器を支える“骨盤底筋のゆるみ”によって起こります。
出産は腹圧性尿失禁の大きな原因となります。
また、
便秘でよくいきむ方や
喘息などの呼吸疾患でよく咳をするという方、
農作業をされている方や重い荷物をよく持つ方は
腹圧がかかりやすいため、骨盤底筋がゆるみやすいです。
いずれにしても、
“骨盤底筋体操”が治療、予防に有効です。
姿勢を正して、膣や肛門をゆっくりしめてゆっくり緩める。
これだけです。
とっても簡単。
毎日気付いた時に、何回か繰り返してやってみて下さい。
自費診療になりますが、膣レーザーも有効です。
大阪美容クリニックでは炭酸ガスを使用したCO2レーザーを使用しています。
下記のように専用のアプリケーターを膣内に挿入し、膣の奥深い部分から、入口の部分まで全体的にレーザーを照射します。
レーザーを照射することで、膣の線維芽細胞が活性化され、新たにヒアルロン酸やコラーゲンが生成されます。
また、新生血管が生成され、血流が良くなります。
その結果、膣壁が徐々に厚くなり、膣内の環境が改善します。
これはご自身の自然治癒力による効果ですので、即効性は乏しいです。
即効性を求めるのであれば、膣にヒアルロン酸を注入すると良いです。
薄くなった膣壁にヒアルロン酸を直接注入する治療です。
膣のヒアルロン酸注入はご自身だけでなく、パートナーの性的満足度も高めることができます。
溶けない製剤を使用されているクリニックもありますが、溶けない製剤は時間がたってから、アレルギー反応、異物反応、感染などのトラブルが起こり、除去するのに大変な手術が必要になることがあるため、私は使用していません。
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