リバースピールReverse Peel

リバースピールは、マッサージピール(STEP1）に肝斑、色素沈着へアプローチする成分（STEP2・3）を追加した3段階構成の施術です。

肝斑の治療では、通常、新たに産生されるメラニンを化学的（ピーリング）または物理的（レーザー）に除去することを目的としています。

しかし、肝斑では過剰なメラニンが深層の真皮でも生成されており、さらに治療法の侵襲性が非常に高い場合には炎症を起こしてリバウンド作用が生じ、 悪い結果や悪化を招く可能性があります。

リバースピールは製品名からもわかるように、 皮膚の深層に働きかけてから表層に働きかける逆方向アプローチにより、真皮の色素沈着を段階的に緩和してから、表皮の色素沈着を除去していきます。

ステップ①真皮層

• TCA・過酸化水素・コウジ酸を配合
• 過酸化水素がメラニンを酸化
• 酸化される事で、色素の粒子が分解されて小さくなり、無色化していく。
• コウジ酸による美白作用
• TCAが浸透性を高めることで、過酸化水素・コウジ酸両方とも真皮深層まで浸透
• 低濃度過酸化水素が真皮の炎症を調節

ステップ②表皮中～深層

• 乳酸78％、フィチン酸3％、pH 0.5
• 乳酸78％は、乳酸としての効果を制限する、ポリ乳酸への自発重合を避けることができる最大の濃度である
• フィチン酸は美白作用とキレート作用
• 美白：マクロファージの機能を高め、メラニン細胞を貪食・除去
• キレート：生活環境で蓄積する重金属を除去し、肌トラブルを予防。間接的に抗酸化、コラーゲン増生、保湿・皮脂分調整等関与

Neutralizer・・・中和剤

• ホホバ油を配合したpH 7.8の緩衝液
• 第2、3段階のピーリング作用を遮断し、ピーリング中に生じた痛みを緩和させる

ステップ③表皮浅～中層

• 種々のヒドロキシ酸を配合：
• 10％サリチル酸、
• 20％グリコール酸
• 20％マンデル酸
• 2％コウジ酸・・・美白作用
• 0.1％フィチン酸・・・2剤と同様、美白作用とキレート作用を持つ

Q: リバースセラムは施術後も使い続けて問題ないか？

A: 肝斑は見えなくなった後も10年間は留まると言われており、出来れば治療後も1日1回、リバースセラムの使用が推奨されております。

Q: 1クール終わってから再発はあり得るか？

A: 治療後の過ごし方や肌の変化によって、肝斑が再度濃くなる事は起こり得ます。再発防止の為にリバースセラムを1日1回継続して使用し、常にSPF50以上の日焼け止めを使う事が重要です。

Q: 他の施術との併用は可能か？

A: レーザー/ケミカルピーリング/エレクトロポレーション等を先に受ける場合

→最低20日は待ってから、リバースピールの施術を行います。

リバースピールを先に行う場合:

→上皮が損傷されることはないため、上皮化形成の必要がありません。

ただしリバースピール直後(同日)ではなく、1週間程度空けてください。

Q: 治療前から肝斑に炎症が出ていた場合、治療を受けられないか？

A: 炎症のある部分を避けて薬液を塗布すれば、施術を受ける事は可能です。

Q: リバースセラムとマッサージピールのWiQo化粧品の使用順は？

A: ①リバースセラム→②WiQoフェイスフルイド→③WiQoクリーム

WiQoフルイドの後にクリームを塗布する際には、最低30分置くようにご注意ください。

Q: ハイドロキノンとリバースセラムの併用は可能か？

A: ハイドロキノンを２か月以上使用する事は推奨しておりません。リバースセラムは継続使用が可能です。ハイドロキノンは色素沈着を「治療」しますが、リバースセラムは色素沈着を「治療」かつ「予防」します。

Q: トラネキサム酸の経口摂取とリバースピール施術は併用できるか？

A: 併用は可能です。

むしろトラネキサム酸を経口摂取していた患者様は、リバースピール治療中も服用を中断するべきではありません。併用する事でリバースピール施術の効果はより高く発揮されます。

Q：トレチノインとリバースセラムは併用可能か？

A：はい、問題ございません。

ただし、リバースピールの施術前後2週間はトレチノインの使用をお控えください。

・大美会クリニック　京都烏丸院